日記 98

8月30日(木)

 足が痛い。腰が痛い。身体の節々が悲鳴を上げている。
 何回書いたんだ、この言い回し。
 これから仕事がピークの時期になるので、残業続きになる……らしい。
 毎日ちゃんと12時間の労働に従事し、文化的思考を放棄することで多少の作業効率を上げる。当然、ストレスはたまり愚痴も増える。いいことだ。愚痴ってる時が一番良い言い回しを思いつけると思う。ユーモアは大事だ。
 バリエーションを出し切った後に出る、死ね、馬鹿、クソという小学生以下の罵倒なんてのは、ヴェネチアの映画祭に出したって恥ずかしくないレベルであるという自負がある。

 語彙の限りを尽くして、日々を大切に貶していきたい。一分一秒を罵倒で埋め尽くしてやりたい。楽しくってしょうがないや。
 一日中、立ち仕事をしながら、休憩時間を犠牲にして、設備を動かすためにクーラーの電源を切って、熱中症気味の乾いた脳は攻撃を求めるようだ。良い傾向だ。
 ラスボスっぽい黒幕の人間に、いい目をしているな……、と見込まれでもしないだろうか。
 毎日、高級寿司奢ってくれたらついていくと思う。
 役職は枢機卿あたりがいいな。何をするのか知らないけれど。
 
 それはそうと、バーベキューする夢を見た。6畳ほどもあるような巨大なバーベキューコンロの上に一枚500gはあるような、アメリカ産の肉が何枚も焼かれていて、これまた大ぶりのカボチャや玉ねぎのホイル焼きとかがポンポン置いてある。家族か、親戚か、友人も何人かいた気がするが、自分はその場にはおらず、和室で昼寝をこいていた。
 食いそびれた私は、焼肉屋に行く。だが何か、違う。
 求めているものがこれではないと首をかしげて、目が覚めた。
 変な夢である。

 今日はこの辺で。