自作マヨネーズのススメ

 手首の疲労と15分を犠牲にすることによって、卵の風味を料理にプラスできる至高の補助調味料『自作マヨネーズ』ができる。市販のマヨネーズに比べ、クセが少なくマイルドで卵の風味がダイレクトに伝わるのが特徴。

 個人的に、烏賊の一夜干しなんかに着けて喰うのは市販のマヨネーズがあっている。

だが、エビマヨなどのマヨネーズを使うことによって他の食材の風味を壊してしまう恐れのある料理に使うと卵の上品な味わいが出て、喰った瞬間にオォッ! と唸ることができるほどの旨い料理ができる。

よく、自作マヨネーズは手間がかかるが旨いとする向きがあるが、アレは実際間違いである。

“市販されているマヨネーズと自作マヨネーズは別の調味料である”

 このように考えることによって、最大限に自炊を楽しめるのではないだろうか。

 検索すれば嫌ほど出てくるだろうが、一応作り方ものせておこう。

 卵一つ分

 

 卵黄 1ケ

 酢  おおさじ 2分の1 (ワインビネガーとか使うレシピもある)

 サラダ油  150cc(オリーブオイルを使うレシピもある:試してはいない)

 これだけである。食材費もほぼかからないので、ある意味お手軽といえばお手軽である。

 では、作っていこう。

 まず、ボウルに卵黄を入れる。卵の殻で卵白と分ける方法をいつもやっているが、100均で売ってそうな分離器を使ってもよい。

 卵を恐る恐る割って、殻で卵黄を掬うようにしていると卵白が別れてくれる。まあ、下手すると殻がボウルの中に入って面倒くさいので分離器を使ったほうがより良いかもしれない。

 そして、ボウルの中に酢(大匙二分の一)を投入。

酢の利きを調節したいが、二分の一だとわりと味が感じられないものが出来るが、その辺はお好みで。

泡だて器でこれをなめらかになるまでかき混ぜる。出来るだけ攪拌することが目的であるから、黄色いソースになるまでカチャカチャやってればよい。

つぎに、サラダ油を少しずつ入れていく。一気に入れすぎると馴染まないためだ。

要領としては、大匙一杯を入れて泡立てる。全体がソースになったら、次は大匙二杯を入れて、またかき混ぜ、つぎは3杯……と少しずつ量を増やしながらソースにしていく。

だいたいカップの半分くらいまでをこの要領でこなしたら、後は残りをボウルに入れてかき混ぜていく、どんどん粘土が増していくのが実感出来てなかなか楽しい。

そして、全体がもったりとして泡だて器にマヨネーズがくっつくぐらいの粘度が出てくれば完成である。

このように書くと面倒に思うかもしれないが、意外にやってみると簡単で、気晴らしにもなるのでぜひ試していただきたいと思う。