食材も無いけど料理したい時の落書き 番外編「大洗でのあれこれ」
先日、アニメ、ガールズ&パンツァー(以下、ガルパン)の聖地、大洗へ観光に行ってきまして、カメラなんて小洒落たものを持っていないものですから、写真一つのせられないのですが。で、この聖地で一体何をしているのか、と。僕の行った限りでは、商店街の店前にガルパンのキャラの等身大?の立て看板、のようなものが飾ってありまして、大洗の町じゅうにキャラクターが招き猫よろしく立っているというわけです。また、聖地といえば、神社にアニメ絵馬のコーナーができていて、ガルパンを中心に絵心のある方々の気合の入った絵馬が沢山かけられていたりと、はぁはぁなるほど、聖地とはよく言ったものだなぁと。商店街の人たちも気さくで、何処から来た、何処で泊まるだのと、積極的にコミュニケーションをとってくれて、気合が入っているなと、感じました。
正直、行く前は、さびれた町がアニメにおんぶに抱っこの行事で湧いているだけか、と侮っていたのですが、いや、とんでもない、飯が大体全部旨かった。もちろん、フェリー乗り場周辺のどでかい白い建物に背景の海の青、那珂の乗員が祭られている神社――名前は思い出せないので、適当にググって下さい――高台からの眺めは非常に印象に残りましたし、いい雰囲気だなと思いましたが、なんせ、飯が旨かった。僕にとっては、これが重要。
名物のあんこう鍋も旨かったですが、川魚の天ぷら(唐揚げか?)、あんみつのかかった餅を串で刺したもの、しらすと小葱?をあえたもの、ひじきと梅をあえたもの。
これらは食べた瞬間に、目を見張るインパクトがあった。そういう期待を大きく上回る旨さだったのです。かなりシンプルな味付けと製法で作られている(だろう)にも拘らず、これほどのものを作るにはどれだけのものだったのかと。これを実現させているものはきっと職人技としか形容のできない理屈が働いているのでは、と帰りの車の中で悶々としておりました。
ゆえに、再現などというのは、どうにも畏敬が足りない表現であるし、そも、試行ないし思考を全く行っていないので、喰い物の思い出を書きとどめようというのが、今回の趣旨であります。
1、川魚の天ぷら
喰った瞬間にふわっと溶けるような味わい。天ぷらなのに、このオノマトペは適当なのかと思うかもしれないが、いや確かに、ふわりと溶ける。
サクッ、ふわ、少しの塩っけ、サクッ、ふわ、少しの塩っけ……。
そんなうちに、気付けばご飯一杯とその皿をぺろりと平らげていた訳です。
さて、前にも書いた通り、こんな風に作ってるだろうという憶測のレシピなので、全くもって当てになりませんが、書いていきましょう。
材料
川魚(アユではない。イワナか?) 好きなだけ
片栗粉 半分ずつ合わせる
塩 魚に振る 適量
こんなところでしょうか。
まず、川魚の下ごしらえ。これが一番面倒でしょう。
腹を開いて、内臓を取り出し、背骨を指で引き抜きます。そこに、塩を振りかけ、置いておく。
油を190度(魚は高温でさっと揚げるのがベター)まで上げる。
魚に衣を薄くつけて、油にドン。二、三分もすれば、からりと上がった天ぷら(唐揚げ)の出来上がりです。
皿には、塩を盛っておきましょう。
2、しらすとネギをあえたもの、ひじきとなんかをあえたもの
旨い。以上。
3 秋刀魚のつみれ汁
祭りの出店で喰った。お値段なんと一杯100円。つみれは大体3,4つ。中華スープっぽい汁に、ねぎと秋刀魚のつみれが入っている。当日は寒く、これで温まって欲しいという心遣いが身にしみる。
秋刀魚 好きなだけ 大体一匹ありゃ足りるやろ
長ネギ 4分の1
塩 少々
片栗粉 使うかどうかわからん
醤油
昆布だし (昆布だしの取り方は、適当にググってどうぞ)
日本酒 (煮切ることで香りが良くなる。多分)
秋刀魚の背骨と頭をとり、ミキサー(フードプロセッサー)にかけて、塩と片栗粉(使わない方が良いか?)をいれて、さっくり混ぜ合わせる。
スプーンで団子の形に成形する。
平行して、中華スープの素、もしかしたら醤油と日本酒と昆布だしを合わせたお吸い物を作る気持ちで、出汁を作る。
スープがふつふつと音が出てきたら、先ほどの団子を入れて、二、三分ほど、火を通す。ここで秋刀魚のうまみが出てくれればいいなぁ。
長ネギをお好みの分量で刻む。
汁を椀に注いで、長ネギをのせれば完成。
4 しらす丼
同じく祭りので店で。お値段一杯300円。
しらす 好きなだけ(新鮮なものが良いが、かま揚げワンパックあれば間違いない)
大葉 好きなだけ
しょうが 好きなだけ
大根 ツマにして乗せた?(あんまり覚えていない)
ご飯 炊きたてを好きなだけ。
醤油 最後にかける(しらすの味を殺しかねないので、ほんのちょっとで良い)
丼に乗せたら終わり。旨い。
5 あんみつ団子串?(正式名称は忘れてしまった)
祭りの出店で、華さん(ガルパンのキャラ)が宣伝してた。これも、人生観に影響が出るレベルの旨さだった。
後を引く旨さというのは、旨い物を表現するうえで手垢のついた誇張とばかり思っていたが、この甘味を表現するにあたってこれ以上に適当な言葉はない。
おそらく白玉を作る為の粉で女子の耳くらいの大きさの餅を作り、それを茹でたものを串に刺して、あんみつをたっぷりかけたものなのだろうが、これが、とんでもなく旨い。
お値段、一本60円。
喰うと、まず、団子の柔らかさ、そしてあんみつ特有のしつこくない、サトウキビを吸った時のような主張し過ぎない控えめな甘さが口に広がり、飲み込む。
するとどうだろうか、一瞬で感じていた食感、甘みが、抜け落ちたかのようなそんな感覚に襲われるのだ。
いや、こう書くと、なんだか危ないドラッグだか何かのように思われるかもしれないが、恐ろしいくらいの中毒性がある。金がたんまりあったら、腹が割けるまで食べてしまえそうなほどだ。非常に恐ろしい。
菓子の作り方は分からないので、割愛。