ラリった時に書いた怪文章
僕の書くことに一々注釈などいらない。
君が読むころには、これは自分が酒かクスリかでラリって書いた文章だと思い込むだろう。
それでいい。とりあえず、君と僕がつながっている状態で、この備忘録を残す。
設定を思い出せ。
PCによれば2018年だって書いているけれど、
2156年から君の時代の風俗を研究するためにタイムマシンを使って君の体をかりて、というよりのっとって僕はこの時代に来ている。ひどい時代だね。記憶もすでにおぼろげだから、どこがどうひどかったのか思い出せないけどさ。
おいおい、痰が絡まって息もまともにできないじゃないか、適当に使い過ぎたか。
昔の風俗を研究するのに画期的な発明だったタイムマシン。
これが発明され運用されて、歴史がどういった構造をしているのかが分かった。
一つ、こいつは、時代に影響を与えない人間にしか干渉できない。
もう一つ、それゆえ乗っ取った人間の思考回路をほぼトレースしてしまう。
というよりも、僕のいた2156年に収束するように歴史側から修正を受けてしまうということだ。
ここが重要な点だ。昔から好きだったゲームになぞらえよう。
僕が思うに、時代に影響を与えるプレイヤーとそうでないNPCの比は思った以上に後者に傾いているということだ。そもそも、僕から言ったら、今ここで生きてみているこの現実すらも誰かの映像をずっと見ているみたいで心地が悪い。研究をしているといったけど、思考がなんらかの信号を送って機械に記録されていくそうだから、ただ生きているだけでいいらしい。
思った以上に、自由ではない。随伴的な行動しかできないのだろう。僕が僕であったころも大して変わらなかったような気がするけれどね。
そろそろ眠い。君はこれを読むだろうか、どうでもいい。起きたら仕事だろう。
また、こんど。