日記 15

5月9日(水)~5月11日(金)

GW明けの最終日~G線上の魔王プレイ第2章完了まで。
要約
・仕事忙しくなってきた
・あらすじ書くって滅茶苦茶大変
・でもすごく楽しい

5月9日(水)

いままではチュートリアルだったのかというくらい、時間のかかるモノが入ってくる。
今までは、5分で済むモノが午前中に3つ。その間に午後の用意をし定時まで時間のかかるモノを処理する。というパターンだった。
が、しかし。GW明けからずっと時間のかかるモノが処理しきれないくらい来る。
残業は規制されているため、最大限のモノしか処理できないのだが、それでも段取りを組んだりするのが割と面倒くさい。
といっても出来ないわけではないのだ。疲れるだけで。
ここから先、夏に向けて忙しさと室温の高さが比例して上がっていくため、
室温40度+フル残業の地獄の行軍の予感を感じる。
(と言っても、世間様から言ったら全然ヌルゲーの域なのだろうが……)

5月10日(木)

前日夜、友人と電話で話をした。
泣きゲーがしたい……!」
とにかく、Vtuber界隈の盛り上がりをみて魅かれつつも、半面で物凄く嫉妬している
私は、十全に人生を楽しむため自分のやりたいことにもっと忠実になることにした。
(能力が低く実績もないと他人の才能の輝きが日に日に恐ろしくなってくるのだ!
 これを読んでるみんなもこうなるまえに本当に好きなことを見つけよう……なっ!)
つまり、書くこと。読むこと。知ること。
そして美味しいものを食って、馬鹿みたいな夢を見ることだ。
うな重食べてぇ、神田に家建ててぇ、専属の美人秘書雇いてぇ……!
とかである。とてもシンプルだ。俗っぽく分かりやすく生きたい。
そのために!
「今っ、泣きゲーをするのだ……!」
「なんでそうなる」
 Vtuberみるの日に日に見るの精神的にきつくなってきた。
(逃避。)
 作業やるにも燃料が足りん、ワクワクが足りない。
(さらに逃避。)
 純粋に、こういうの書きてぇってのが薄い。
(これは嘘。ずっと書きたいものが放置されたままだ。かわいそう。)
 だからもっと物語をいろいろ見たい。
「というわけでお勧めの泣きゲー教えて」
「知らん、ggrks」
と、残業続きで仕事終わりの友人を小一時間拘束するというクソ迷惑な所業をしつつ、
夜中11時過ぎまで電話。
 
 結局、去年買っていたエロゲー「G線上の魔王」をプレイすることに。
 普段やらない泣きゲーを友人にググらせ、
 DMMのあらすじを読むという作業は、無駄だったのでは……?
 気にしない。気にしたら負けだ。
 時間、余暇、そういったものを自由に使ってこそ真の貴族。
 そういった経緯を含みつつ、ニコ生やってたころにリスナーの方に紹介もしてもらったこのゲームについに手を付ける時が来た。
 そして、私は思い出した。このゲーム最初にして最大の関門……。
 赤髪の女……。いかにもギャルゲの幼馴染キャラといった感じのほわほわした声。
『朝七時に浅井くんの家にやってきました。浅井君の家はとてもリッチなのでした。
 今日は天気が良くて〇です。』
 妖怪・日記付け女。
「1年ぶりだな、美輪……椿姫ィッ!」
 実は以前、プレイはしようとしたのだ。
 前々から面白いゲームという評判は聞いていたので、社会人にもなれたしDMM半額セール時に買っちまえと、俺に新しい地平を見せてくれと。
 こいつはことあるごとに日記をつけたがる。それはいい。
『ここ自由ヶ咲学園は、その名の通りとても自由な校風が特徴です。個性的な学生が多く、若手のミュージシャンやアイドルなどの芸能人も多く通っているのでした』
 私がこのゲームを投げていた理由。序盤特有の説明台詞、この長さである。
 2章まで進めて分かったことだが、これは第一章の序盤、それも転校生ハルが出てくるまでの我慢しなければならない。
「だが……看過できねぇ……!」
 脚本の教本曰く、
『長台詞、特に、キャラクターに状況を説明させるセリフなどというのは言語道断である。
 そんなの書く奴は、田舎に帰って自由帳にオナネタでも書いてろ』
 さすがにここまでは書いていなかったが、
 状況、環境の説明台詞は地の文で、もしくは、キャラクターの行動で示せ。
 じゃないとアメリカのホームドラマになっちまう。
 というのが、頭の中に刷り込まれてあったから、どうにもイライラさせられてしまった。

 でも進めていくにつれて、彼女の純真さがとても眩しく感じるようになっていくのだ。
 穢れた心に効く女だ。
 2章のラストシーンなんて、
「ああぁぁっぁあぁあ! これっっっっつ! お、俺が書きたかった奴やんけぇぇえええ!」
 と、部屋で絶叫してしまったほどだ。
 (午前0時の出来事である。近所迷惑も程々にしろ)
 これは後日また詳しく書こう。

 とにかく、斜に構えるのが大好きな私は、この主人公に親近感を覚える(イケメンなことを除いて)し、悪友の緑髪(ときメモ2にこういう奴いたよね)というゲスカワショタボーイも普段の自分の思考に似たり寄ったりなので、仲良くできそうだ。
 悪戯好きの義妹がこおろぎさとみ先生やんけ! と驚き、
 理事長の娘は、白髪ツインテ、デレのないツン。いいね……。と感心。
 そしてなにより、勇者だ。
 メインヒロインのキャラが立ってなきゃ、名作とは呼ばれてねぇぜ。
 宇佐美ハル、このキャラ造形本当に、私の性癖にドンピシャだった。
 普段は、ふにゃふにゃしててマイペース。背も曲がっていて、ぼさぼさの毛玉といった感じだが、推理の段になると一変する。
 背がピンと、凛とした意志の強い目、理路整然とした推理、
 そして何より、魔王への執念深い復讐心。
 いや、素晴らし!
 08年、もう発売から10年も前になるゲームだが、根強い人気があるのも頷けた。
 
 いやあ、何年前の話だって訳ですが、しゃー先輩、あんた最高のゲーム紹介してくれましたよ!(多分読んでないと思いますが、お礼言わせてください。
   本当に、本当にありがとうございます)
 
 じっくり、熟読して味わい尽くしたいと思う。これはいいゲームだ。

5月11日(金)
 
 地獄が、始まる。
 地獄は言い過ぎだとおもうが、
「そうだ、要約の練習がてらこのゲームしゃぶりつくそう。
 プロット書く練習にもなるけぇのぉ?(ゲス顔)」
 と思い立ったのが運の尽き。
 第一章から最後まで大まかな要約をすることにしたのはいいが、これが案外頭を使う。
 結局ゲームを起動しつつ、重要なシーンの繋がりとかが気になって読み込む羽目になった。
 2時間ほどでさらっとかけるやろ、とか甘い考えだった。
 実に、8時間……。しかも、1章だけで……。
「あらすじとか書けねぇやつ、現代日本にいるの? マジで?」
 とか、イキってた大学時代の私を半殺しにしたい気持ちでいっぱいになった。
 本当に、こういう当たり前だと思っていた仕事の猿真似をするだけでもこんなに大変なものなのかと、茫然としてしまった。

 まあ、傍らでVtuber実況してましたが。
 
 あぁ、こういうとき俺を叱ってくれる金髪ツインテツンロリが居てくれたらなぁ。
 頑張れるのに……。

 では、今日はこの辺で。