日記 13


5月1日~5月5日

 休暇を利用して、草津のほうへ行ってきた。友人たちと久しぶりに会ったのだが、あまりそんな感じがなかった。なんというか、あまり変わりがなく、昨日もあったような感覚だ。
 人間そう変わらないものなのかもしれない。

5月2日(水)
 有休をとり、体調を整える日。
 しかし、Vtuberを追っていたせいで寝たのが午前4時。
 結局電車で本を読みながら、高崎まで直行することに。

5月3日(木)
 朝、普段のまないエナジードリンクをのむ。
 砂糖とカフェインの塊を体に流し込めば、身体は何とか動いた。
 読み残した本を読みながら、6時間。何とか高崎までついた。
 自由席でとっていたため、GW中座れないのではないかと危惧していたが、
 意外とすんなりと座れた。
 寝てしまおうかとも思ったが、人ごみの中で寝落ちするのはさすがに怖い。
 気合を入れて目を開けて云時間。
 
 高崎につくと友人たちが出迎えてくれた。
 久しぶりと言っておいたが、あまり変わらない様子だった。
 なんとも不思議な感覚である。
 
 レンタカーを借りた後、軽井沢へ。
 避暑地として昔から有名なところらしく、桜の花びらがまだちらちらと舞っていた。
 
 昼は、蕎麦だった。
 天ざる、鴨焼き、ハイボールのそば茶割りを頼んだ。
 海老が頭付きで出てきて少し驚いた。が、味自体は……。
 近所の蕎麦屋のほうが美味しいと思ったのは黙っておこう。
 
 しかし、鴨!これは旨かった。6枚で1500円も取るんだから不味かったら暴れようかと思ったが、濃厚な血の味がした。鴨だけ喰ってればいいな!
 
 その後、貸別荘へ行きそこを宿とした。少々埃っぽくてのどが痛い。
 夕食は、コンビニで買ったおにぎりと、軽井沢の店で買ったベーコンを焼いて食べた。
 友人の持ってきたボードゲームMTGをやりつつ遅くまで楽しんだ。
 
5月4日(金)
 
 草津温泉へ。
 西の河原の露天風呂に入った。あいにくの雨だったが、温泉に入っているうちに晴れ間が見えた。
 それにしても、草津の町の非日常感は素晴らしい。
 これほどまでに作りこまれた場所は、日本中探してもそうそう見つかるものではない。
 まず、建物のテーマが統一されている。洋風だったり和風だったりするのだが、それでも景色に溶け込んでいる。
 次に、山の上にあるために俗世と隔離された感じを受ける。
 そして、あたりを流れる温泉!
 そこらかしこに温泉が水路を通って湯気を吐いているのが、幻想的だった。
 また今度一人で宿でも取ってゆっくり散歩したいものだ。

5月5日(土)

 帰宅。この3日間ほぼネットから隔離されていたため、家に戻るなりPCを起動。
 やはり家が一番落ち着く。
 が、アニメの最終回を見終えた後の喪失感と似た感情に苛まれた。
 そう! Vtuberも同じことの繰り返し、ループに入りつつあることに気づいたのだ。
 安定期と閉塞感はバーターの関係だ。
 バーチャルというのも、実質、現実に近いという意味合いであるなら、ドラマの密度も現実に近いということだ。やはり、虚構が一番なのだ……。と一人深夜に考えた。

 疲れているし、今日はこの辺で。