青春物の設定(暫定版)

天神崎の近くにある高校

 主人公たちが所属しているオカルト研究部のある高校。真面目な子たちが集まると言われてはいるが、湊(オカルト研究部部長)をはじめとする変わった子もかなりいる。2年前に美術部が廃部になりかけたのを湊がオカルト研究部の部室として借り切った。以来、湊の怪しげなコレクションが資料として美術準備室におかれている。比較的自由な校風ではあるだろう。

 

 江浜市

 高校のあるとこ。主人公と椎名沙紀の家もあるが地区が違う。つまりオカルト研の3人は中学が違う。まあ、どうでもいいや。主人公と湊はコンビニエンスストアで週刊誌の漫画雑誌を立ち読みするのが好き。沙紀は部が終わった後予備校に直行するのであまり付き合わない。

家に帰ってからの自由行動時間

 うー。適当にとばしておk?

 駅前の中央通り

 書店とか学習塾がある。ブティックもあったりするが、1時間くらい電車に乗れば、大型のアウトレットモールのある駅に行けるので、お金のある高校生はそこに行く。大体、大型スーパーや量販店で済ませる主人公。湊は通販で買う。沙紀は電車に乗っていく派だったが。

 

和菓子屋 

 中々、うまい。和菓子は若い子に人気がないとかいう先入観が無くなる程度には人気。最近は生菓子に手を出している。ちょっとしたお歳暮に是非。

 

 山上のバッティングセンター

 休日の過ごし方でボーリング、ゲームセンター、と男子の人気を3分している。最近出来た近くの丼もの屋が安いので、主人公は利用している? 湊の親父の傘下の一つ

 

 山月荘

 ぼろアパート、家賃壱萬円也、管理人さんがなぜか美人。何か訳ありなのかもしれない。花田康氏先生が住んでいる。学校からも近い。部屋に入りきらなくなった画材を美術部(現オカ研)の顧問兼美術担当であることをいいことに準備室の中に持ち込んでいる。

 天神崎

 言い伝えがあったりする自然公園。新興宗教の連中がここに巣を作っている。高校で調査実習に使ったりする。少し前に事故があった?よく花田がここを休日に描いている。雨の降らない日でないと描けないのが悩み。

 オカルト研究会

 月刊モーを定期購読するだけでなく、有り余る財をもって(高校生にしては……)いわくつきの品々を買いあさったり、妙な噂を嗅ぎつけては屋敷を探検したりとか、よくお前ら補導されないなという集団。

 主要メンバーは 会長 小日向湊 副会長 椎名沙紀 平部員 主人公 +α といったところか。幽霊部員も多く在籍している。

 沙紀目当てで大体入った男子と(主人公の幼馴染の後輩)入れるかどうかわからない)がいるが、湊の暴走気味のオカルトグッズ解説についていけなくなったのか幽霊部員と化し今に至る。

 経緯

 小日向湊と花田先生の共謀である。美術部が廃部の危機になり、このままでは画材を処分しなくてはならなくなることを察した湊が、自分のコレクションを運びこむための基地が必要だった。沙紀はそのころ生徒会の書記をしていたが、兼部を求められるために何かしらの部に入らなければならなかったため。研究者肌であったためか居心地がいいのかは知らないが、副会長に。モーを暇つぶしに読んだりしている。主人公は湊と席が隣であったために強引に入れられた。

 

 兄の在籍していた大学

 主人公の兄がなんだかよくわからんものを研究していた大学。実際は大学じゃないのかもしれない。ともかく兄は研究室をのっとって何かしらの研究を完成させた。なんだかすごいものだ。

 

 天神様を愛する会

 

 新興宗教。江浜市を中心として勢力を強めている。主人公の隣に住んでいたおばあさんを始めとして次々と信者を獲得している。だが所詮は田舎の話。異様な光景はワイドショーで報道されている。

 兄 主人公より5,6歳年上(遠藤貴一)きいち

 中二病をこじらせた人。独りで何でもできると思っている人。

 左翼のシンパ(しかし同じ人からもうとまれている)、政治活動にハマったがどうにも世の中を変えるには人々の意識改革が必要だと言って、危ない研究をしたり、ある事故の遺族会に取り入り宗教団体を作ったりと何かと行動力のある人。

 正義感が強いが人の心が理解できないため大体の場合において加害者被害者からも恨まれる。主人公は兄のことが嫌いではないが、迷惑なヤツだとは思っている。

 花田先生

 本名:花田康氏

 無駄に明るい。絵ばかり描いているが、いつも同じ絵ばかり描いている。決まった構図の決まった場所の決まった場面。理由を問うても答えない。ウハハハと笑う。適当そうな性格だが受け持つ美術のクラスは、専門でやっていたためか、かなりことこまやかに指導する。そのためか、生徒からの人気も高い。が、自分の作品に触れようとすると一変、激昂する。

 ボロ山荘と揶揄される山月荘に住んでいる。大家からは家賃の催促をされている。(実は教師ではないのではないのかを本気で疑われたこともある)

 

 会長 小日向湊

 金銭感覚が常人と違う以外は、まともな男の子。健全な高校生男子が持つ性欲をすべてオカルト用品につぎ込むような熱意を持っている。父親の会社の手伝いで得たお金の半分ほどをつぎ込んでいるだけで、全体的な収支バランスをみれば一般的な高校生よりもよっぽど節約しているとのこと。手伝いをしているために休日はほとんどとれない。

 

小日向家

 実力主義ですよ。徹底的な実力主義。金貸をやってる家である。悪印象を持たれるかもしれないが、法に基づいてきちんと経営している。銀行が貸してくれなくなったらきちんと経営を指導しつつ資金を融通してくれるコンサルタント的なこともしている。だから、街のあちこちに系列の店ができている。上手くいくところに金を貸すのは当たり前の話であるし、活かなさそうなところには貸さない。これは銀行も同じことではあるけれど、ギリギリの状態で金利だけを還させる状態までには少なくとも持っていけるのでかなり有能ではある。見ようによっては街を陰から支えている立役者でもあるけれど、そこから金を借りるのを恥じている人も多い。

 勿論、湊も世間のそういう目にはさらされてはいるし、それも分かってはいる。だから、現実逃避をする癖がある。といっても、本人の能力も相当なものなので信頼や信用を勝ち取ってきてはいる。だから椎名とも仲良くやっているし、目の敵にされるまで憎まれるというのはほとんどない。しかし、自分の能力や、客の怠慢で失敗することもたびたびあるためにそれを責めるような時もある。高校生にしてこういうことやってるってのは、相当・・・。

 親の手伝いとはいえ、客の家についていったり、調査書をかくために街を駆けずり回ったりと何かと忙しいために結構小遣いをもらっている。正当な報酬だとは思ってはいないが、しかし、それを元手に先物取引で増やし、オカルトグッズをかったり、密かに海外の大学に行く費用をためていたりと自立している子でもある。

 

彼はオカ研以外の人とどういう風に接してるの?

 最初こそ奇異の目で見られてはいる。幼稚園の頃にこの町にやってきた時はいじめられもしたけれど、きちんと接していれば人から信頼を得られるということに早い段階で気づくことができた。しかし、そうは言っても心から他人を信用するようなことはあまりない。頭のよい子であるから、損得と信頼を天秤にかけることについてなんらの躊躇をしないという癖がある。根っからの商人と言えばそうなるが、彼は自分のこういう癖を恥じている。

信用や信頼は誰から得ているの?

 彼と同じ時間を過ごした人間ならまず頭の回転の速さについて思うだろう。また、性格は決して良いというわけではないが、捻くれてはいない、もしくはそれをうまくごまかすすべを心得ているために人好きはよい方である。ただ、彼と距離を縮めたいと考える子がいるとしたらそれはかなり難しいだろう。貴一が欲しがっている心を読む能力というか、気遣いをする能力なんだけれども、これを持っているのは湊である。でも、気遣いをするのは信用を得るためであり、好意を得るためではないために勘違いはよくない(戒め)

 主人公とは仲が良いのは、根が一緒だからなのだろう。主人公は馬鹿だが、湊は賢いそれだけである。

 

 副会長 椎名沙紀

 美人な子。でも何かと物事に嵌りやすい子。父が小さな木材会社を経営している。予備校通い。生徒会でも副会長。実際オカルト研究会が生徒会のお咎めを受けないのは大体こいつのせい。3人の中では一番成績がいい。

 皆でいることにこだわったり、一番依存度が高い。立場上色んな人とかかわってしかるべきであるし、依存度が高いのはなんでかというのを話す必要がある。

 生来から活発な子ではある。おてんばな子。

優等生でいなさいと育てられた。親戚連中に縁談を持ちかけられたりしている。(昭和か!)女の子だから継げないとか古すぎるだろjk……。とか思いながら幼少時代を過ごした。現場で働いている人とかにも声をかけたりして気立てのいいお嬢さんである。

 落ちぶれた家。祖父の兄の代では大きな会社だった。時代の潮流に乗れていたというのもある。が、安い輸入物の木材が手に入るようになり、国の施策も財政緊縮へと流れるようになったこともあり、これではあまり儲けられなくなった、その上に住宅会社から契約を切られておジャンというところ。これ詰んどるわ。

 母は

遺族会

 何年前かに事故があった。その遺族会。どのくらいの規模だったのかはしらんが、裁判では負けた。多くの子供が亡くなったが、誰も悪くはなかった、天災だった。やり場のない怒りや憎しみは何処に向ければいいのか誰もわからないのだ。

 

 椎名の母さん

 不況の煽りで父さんの会社が倒産してしまいました。気丈な人でした。彼らの結婚は失敗だったのでしょうか。母さんは生活力を夫に求めました。夫は貞淑な妻を求めました。自由を束縛される代わりに彼女は安寧を手に入れることが必要だったのです。子は鎹と言いますが彼女らを結んでいたのは沙紀でした。

 

 山月荘の管理人

 月島 奈々生

 なんでこんなボロ屋敷の管理人が可愛いんだよ!いい加減にしろ!!という人。ボロ屋敷に住んでいるのにとても可憐な服を着ている。かわいい。軽い。頭の中がお花畑。熱意は本物?

 いわゆる世話焼き女房。花田先生にご飯を持っていったり、他の住人に説教したり冷やかされたり。外国人の方や浮浪者同然の人々なんかも普通に相手する、マジ天使。

 ネタバレを直接書いていく作業。

 花田先生がなぜ決まった絵を書いているのか

 事故で友人を亡くしてしまったからである。その時の光景が頭の中から離れない。離したくないという心理が働いているのである。

 事故

 海難事故である。20年前に天神崎の向島に生物調査をする船が出た。小学生20数名のてんじんさまのこどもたちとボートを運転する為に乗っていた椎名の祖父の兄が帰れなくなった。

 祖父の兄は木造会社を継ぐことになっていたが、それが原因で弟の物になる。これがそして彼には兄ほどの商才はなかった。

 それゆえに、椎名の父の代にまでに衰退してしまったのである。

 遺族会

 事故の調査が早々に行われたが、出向前ボートにこれといった不備はなく、また、運転主の健康状態も居たって健全であったことが判明する。向島から帰ってこようとした船が座礁したのか、

天の祟りなのではないか。そんなことを誰かが言い始めた。

 兄の研究

 兄は優しい人である。人の心は分からないが。兄は、分からないことが認められない人だった。ある程度のことは見たり聞いたりするだけで理解してしまったし、分からないという感覚が分からなかったのだろう。だから物心がついたころ、つまり他者と言う自分以外の個人が現れ始めるころになると彼は感受性と言うものを恐怖した。そして、傷つくことを忘れてしまった。同時に彼は優秀であったために人並み以上の自己顕示欲を持っていた。それゆえにそれが分からない対象を「救う」という歪な精神性に繋がっていく。

 兄は優しい人だった。多分、今も変わっていないのだと思う。大学に行ったきり言葉ももう交わしてはいないが、信念は折れていないと信じたい。彼の前に真の他者が現れる事を願う。

 兄は心の研究をすると言っていた。実験を用いて人間の反応を記録したり、頭の水分の流れを見ることでどの部分が反応しているのか、時には直接頭に電極を刺して心の秘密を解明しようとしていたらしい。

 そこからの兄を僕は知らない。

 実験を繰り返すことで世界を知ることができたのか。どうやら自分と言うものはプロセスを生み出すものが苦手らしい。人が理論や記録によって体系づけていく過程を経ずとも自分は、なぜだかわからないが、結果を得ることができた。そんな自分が唯一分からなかったこと、きっと君はこれを聞くと怒ると経験則上解かっているけれど、それが他人の心だった。人間は怒ると~~。(脳科学の話が続く)

けれどもそんな話じゃないんだ。僕は、僕が笑ったり泣いたりする時に感じるあの「感情」と呼ばれるものと他人自身が感じるのと同様に感じたいんだ。そうすれば、僕はあの子を泣かせずに済むだろうから。

 実験を繰り返すことでは、人の心は分からなかった。そもそも学と付くものは、人の生の認識では到底捕らえることのできない無量大数的な真理を少しずつ読み解いていく先人の知恵を学び自らも生み出していく、自分の大嫌いな過程の創造であったから。

 

行動動機

 救済。殴られたら痛い。殴られる前に止める。悲しいから涙を流す。悲しいのをなくせば良い。自分の周りにいる人間が幸せならば自分も幸せ。だから、この世界中を幸せにすればきっと自分は最高に幸せになれるだろう。子供の頃に思ったことだよ。

「教主、きっとあなたは幸福になれるでしょう。だって私はあなたと出会えて幸福ですから」

なんで遺族会に目をつけた?

 救済。悲しい人たちだと思ったから。事件の解決は見込めないと貴一は分かっているから。だから忘れさせようとした。記憶を置換し過去を消すこと。心を操るすべを得ることができれば、きっと皆を幸福にすることができる。幸せになる薬と食料と十分な睡眠と健やかなる身体があれば皆幸せになれる。ならばそれをしてみよう。自分たちの科学力と叡智のすべてを持って。兄は意見を出した。教授に認められて生え抜きでこの研究室に配属された男である。教授は心を作りかえる実験をしていた。兄は自分の限界にそのころ気づいていた。すなわち、人の心が読めないことである。読めなくて当然なのであるが、兄はそれ以外のことを全て理解できたから、当然のことのように出来ると思っていた。

 

 主人公 遠藤源二

 兄のことは嫌いではない。何よりも精神が強靭。流され系主人公って嫌いなんですよね・・・。兄とは対照的な子ような気もするが、やる時はやる子。一般的な高校生男子。帰宅部

兄には目をつけられているわけではない。

彼が出て行ってからは平凡な日常を送っている。彼が出て行く前は、それはそれは大変な思いをした。兄は人とかかわろうとする人間であった。が、他人を受け入れられない人間である。兄には友人がいない。が、兄のすべての行動が人のために向けられたものだということを知っている。けれどもいつでもやり方が上手くないのだ。理解者ではあるが、兄は多くを救えるであるとは到底思えない。言ってしまえば好きではあるが、友達には紹介したくないといった感じである。

名前のせいか妙に古風。古風な名前なことは気に入っていない様子。

とりあえず、ツッコミ担当。その方がやりやすそうだから。花田先生に気に入られている。変人に愛される宿命があるのだろうか。つまり、副会長も変人であるという伏線だったりする。花田先生の家に行くイベントはあるだろう。

バッティングセンター帰りの丼もの屋で良く合う。先生は外食派らしい。

 四人家族、父、母、兄、俺

 母が古物商を営んでいる。箕篭という地域に住む。会長とは古物商繋がりでの友人。変人だと思っていたが、話せば案外いいヤツだと思っている。

 副会長とは高校の時に知り合う。クラスメートくらいの認識だったが、会長の誘いで一緒の部に入った。それからの仲。2人の天然ボケに振り回されている。

 花田先生の寒いギャグにいちいち解説を入れる。授業中はさすがにやらない。会長と副会長しかいないとき、花田先生は一人でボケと突っ込みをする。なんというか喧しい人だ。

 

 犬恐怖症。高校に入っても避けて通る。椎名の家の飼い犬に吠えられると石垣の裏に隠れる。