一口のもの 3

3とりあえず飽きてFANZA見始めるまで続ける

3-1
「物語欠乏症でさ」
「あなたもですか。それは痛ましい。どれ何か語ってしんぜよう」
「いらない。あんたの話はつまらなさそうだから」
「そういう態度だからそうなるんですよ」

3-2
 偉大であったかどうかは分からないが、祖父は発明王と呼ばれる人間であった。
 けれど私はそう思ったことなど一度もない。タイムマシンは作れなかったし、印税は九割の駄作に消えたし、なにより両親とは縁が切れていた。そんな祖父が死ぬ間際に残してくれた一枚の設計図が飛んだ波乱を巻き起こす。
 次回、「あんたの発明盗作だよ」乞うご期待。