日記 256

11月17日(火)

 不味い。何が不味い。言ってみろ。
 ということで、今晩の晩飯が不味かったのでレシピをさらす。
 ここ5年間くらいで喰った全ての食事の中でワースト1位だ。誇っていい、お前は不味い。

 鯖の味噌鍋、山椒風味

 白菜(痛みかけ) 半玉
 椎茸 結構上等な奴 3本
 鯖の味噌煮缶 (余り脂がのってない安い奴)2缶
 
 味噌 大さじ1
 砂糖 大さじ1
 山椒 (粒のやつ) 小さじ1
 ショウガ 二かけ

1、野菜、椎茸を適当に切る
2、鍋にいれて、水が浸るまで入れ、サバ缶in
3、ショウガをすりおろしてin
4,弱火で火が通るまで煮込む。
5、仕上げに山椒を入れて風味を加える。

 不味い。金臭い白菜に鯖の生臭さと山椒の痺れが写り、さらに甘い味噌の味が後詰めを構える。アンビバレンツな味が仕事で疲れた俺の体力を削る。頭がおかしくなりそうだった。
 鯖味噌はうまい。鯖と味噌は相性がいい。缶詰にしても中々のうまさだ。
 白菜と椎茸も相性がいい。水炊きと言えばこのお二方の力をお借りすることも多い。椎茸の出汁と白菜もいいのだ。なんならこいつらも味噌と相性がいいと思う。
 ただし、山椒お前はだめだ。ここにいちゃいけない奴なんだ。分かってくれ、頼む。
 本来、山椒は味噌や醤油と合わせて喰うことも多いと思うのだが、どちらも煎ったり炒めたりして香りや焦げで風味を立たせた上で使うものだ。お前が居ると場の空気が一色になってしまう。それに負けないだけのうまみをほかの食材から引き出さなければならない。
 この素材だと、味噌とごま油を煎った上で砂糖を小さじ1、サバ缶の生臭さを油で炒めて消した上で白菜薄切りにした椎茸をレンジで加熱し、加えて仕上げに日本酒と醤油を一回し、塩で味を調えて完成させた方がまだまし。最後に山椒をぱらぱらっとかけてやればアクセントにもなったと思う。
 しばらくトラウマになりそうだった。本当に不味い飯だった。

 今日はこの辺で。