日記 161

5月9日(木)

眠い。考えていることがどんどん無になっていく。
夜勤は悪。とくにGW明けなんて最悪だ。
労働は悪。身体はどんどん摩耗する。

というわけで、この間ピンサロに行ってきた話をする。
ピンサロって何だってひとはググれ。ようは風俗だ。
令和になったからな。そういうところに行ったっていいだろ。おっさんなんだし。

神戸は三宮。オシャレな町並み。ケーキ、神戸牛、洗練されたファッション。ちょっと神社。
その商店街のドブくさい路地裏にあるピンサロ。
ちなみに下階にはステーキハウスが。さすが神戸、金をむしり取ってくるぜ。
狭いエレベーターを使って、これまた小汚い廊下を抜け件のお店に。

陽気な兄ちゃんがフロントにいて、お客さん初めてですか、云々と聞いてくる。
案内によると、GW価格で50分2万近く・・・・・・。
たっけぇな。神戸牛食いたいな、それならな。
と思いつつも、すでに令和。
いつもの価値観では新たな視座が生まれないのだ・・・・・・。と思い直し札束をたたきつける。

しばし待機所で待つ。俺を一回り大きくしてより小汚くしたオッサンが入ってくる。
未来の俺か、と一瞬の幻視。
棚には、コンビニで売ってる漫画の総集編。背表紙が白い傷がついている。スタッフの持ち物か、中古なのか。品のないカラオケボックスに来た感じの部屋で視線を合わせることなく、ただただ待った。スタッフがやってきて、女の子の準備が出来たと告げてきた。

爪切り、口臭予防のアルコールスプレー。おしぼり。これにエアシャワーとクリーン服があれば、完全に工場だなというような下ごしらえを受け、入室。

女の子は三人。大体みんな可愛い。街で見かければ視線を追いかける程度には。
座って話す。対面座位の姿勢。
触っていいですかと、マニュアル通りの対応なんだろうなという棒読み具合、これが風俗か。
AV女優って演技上手かったんだな。

触診10分ほど。しかし、いまいちピンとこない。
確かに勃つには、勃つのだ。女の子には好き放題触れるし、可愛いし、重いし。
ただ、それだけなのだ。うーん、なぜだ。ドキドキしない。
そのまま15分が経過して、指名タイム。GWは指名料無料らしい。

おっさん、いち早く退室。お気に入りの女の子を指名。有能。
自分は適当に経験豊富そうな女の子を指名。背が高い女の子いいよね・・・・・・。

で、別室に移動。アスベストがむき出しになった暗い部屋にソファがいくつか置かれていた。
何組かはすでに行為に及んでいた。よく聞くホームランバーを啜る音である。
ああ、これ効果音じゃなかったんだなぁとしみじみと感慨にふけっていると、とりあえずお兄さん座って待っててぇ、と嬢に案内される。とりあえず、脱ぐ。

だらしない身体で済まない・・・・・・。と国民的忍者漫画の先生みたいなことを言う。
嬢、やや受け。愛想笑いでもうれしいものだ。
で、いろいろやる。禁則事項以外はいろいろやった。
詳しくはググれ。俺はBANになりたくない。
しかし一向に、来ない。なんというか、粘土触ってるような感覚。
嬢もいろいろやってくれる。でも、オーガズムには達しない。
児戯か・・・・・・と、強キャラっぽいセリフが浮かぶ。
音はエロい。ただ感覚がない。シチュエーションはエロい。空想を超えられないだけで。

結論としてわかったのは、エロゲの主人公って敏感すぎるだろ、感度3000倍かよという新発見。なるほど、なかなか面白い。主人公はみんな対魔忍だったか。

対価として、2万近くの大金と喉に痰が絡みまくる不快感。これが風俗か。

そういう訳で、面白くなかったです。いや、ある意味面白かった。

今日はこの辺で。