日記 83

7月28日(土)

 カレーを食べて出勤した。ゴールデンカレーの辛口とバリ辛のあいのこ。
 肉は、当然牛。でないと、父上殿と私がブーイングを起こす。
 30度を超す猛暑日にも関わらず、クーラーもかけないという非文化的な生活を良しとする母上殿の拝金主義的な信念により、起きたばかりの身体が汗まみれになった。おかげで出勤前にもう一度風呂に入るなどという非生産的な時間を過ごすことになる。この時間を少しでも、読書に当てたかった。モニュメントが面白いので続きを読みたかったのだ。

 そういえば電脳少女シロ氏のコミックアンソロジーが届いた。作家によっては、シロ氏の対ばあちゃる氏への呼び方が丁寧すぎたりするのがちょっと不満だった。続刊あればアイドル部とかも出たりするのだろうか。ツイッターとかの二次創作がブラッシュアップされたものが乗っている感じ。半年前くらいによくTLで見かけた文脈であり、もはや懐かしさすら感じるのは、書籍が遅いからなのか、ネットが早すぎるからなのか。
 速報性とその波及という点において、SNSに勝るものは今のところないと思う。が、やはり実際に手に取って読めるというのは、まだ電子書籍が本格的に普及していなかった我々の世代にとっては感慨深いものがある。書籍というものは紙だとか電子だとか、はたまた石に削られたものだろうが、大事なのはそこに表現された情報であり、それこそが本質なのだから買う側にとっては結局、読み口とスペースの問題でしかないのだが、それでも私は紙の本になるということをどうしても神聖視してしまう、分水嶺を超えたという感慨を持ってしまうわけである。
 本は紙という固定観念が、いつか世代からは本は電子となっていくような未来なのか、それとも、今のように補完的な関係を取っていくことになるのか。そういうことに思いをはせるのも悪くない。

 今日はこの辺で。
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