日記 23

5月23日(水)

 朝から頭痛。
 正確には起床した午前2時ごろからだが、右の側頭葉の辺りがズキズキと痛む。
 寝不足からか? 目を閉じてみるが一向に眠れない。
 水分不足か?  水を摂るが一向に治らない。
 いい加減、面倒くさくなってきたので、先日届いた「《このラブコメがすごい‼》堂々の三位!」を読む。
 主人公のキャラが非常に立っている。
 脇に控える妹、ヒロインもテンプレではあるが、それを際立たせるのに役立っている。
 ……真面目に書評は書く気にはなれないが、30ページ読んだだけでも物凄く面白いことが分かった。
 何せ、下手な4ケタ台するハウツー本買うよりよほどシビアにライトノベルを見ている作品だからだ。物凄く共感できるタイプの主人公である。
 ガガガ文庫ラノベはこういう主人公が多いのか?
 気が向いたら、皆さん読んでみてほしい。絶対、損はしない。

 5時過ぎ、朝飯もなかったのでさっさと会社に行って、途中のコンビニで買い出し。
 出社後、続きを読みながら飯を食った。
 ずっと、頭が痛かったのだが、事態が一転したのは昼過ぎ。
 
 それまでは、時折、壁に手を付けて倒れそうになりながら我慢していたのだが、
 先輩に頭痛の状態を相談したら、なんと、頭痛薬をくれた。
 「飯食ってから飲んでや~」といつもの朗らかな笑顔と柔らかな関西弁で2錠を手渡し。
 (この人いつも持ってきてんのか……)と内心、怖いものを感じたが有り難く受け取る。
 
 飲む。
 今まで悩まされていた偏頭痛が嘘のように立ち消えた。
 「そうか。俺に必要なものは、創作でも、愚痴でも、向上心でも、友情でも、愛でもなく……。
  頭痛薬、だったんだな……」
 一人、職場にて立ち尽くす。
 やはり、物質は精神に先立つモノなのだった。

 今日はこの辺で。