一口のもの 6

6 クリスマスネタあれば書く、筆動かして思いつかなければ書かない。

6-1
窓の外をみれば家々やビルの明かりはすでにない。この時期になるとイルミネーションが目にうるさく映るが、最近のエコだなんだという風潮に流されたのか早々と消えて街は静まりかえっている。エンジンと荷台の揺れる音を聴きながら、私は六トントラックで深夜の高速を走っていた。

 トラックの積み荷は失業したサンタ。私はトナカイ。サンタはウイルスを媒介するとして政府から活動を禁じられた。プレゼントを届けることによって生きながらえることが出来る生命体であるサンタは、深夜の高速にのって子供たちにプレゼントを届けることを決意する。悪の道に染まってしまったサンタ。止めることが出来ないトナカイ。トナカイは家族を密猟者に殺され、人間を恨んでいたが子供たちにプレゼントを届けるうちに心を取り戻していった。
 プレゼントは消毒すればよかったのだ。単純なことだった。そのことに気づいたサンタは最期の楽しみだったシャンパンをプレゼントに吹きかけ、子供たちのいる寝室に届けていく。
 衛生軍に見つかるトナカイ。このままでは保健所、もとい刑務所行きだ。
 衛生軍にトナカイは「お前たちも子供の頃があったはずだと説教するが、当然聞き入れない」何処まで行ってもやはり我々は得体の知れないプレゼント野郎なのだ。

 大分とっちらかっているので、多分没だな。


 今日はこの辺で。