日記 201

6月17日(水)

 何かネタになること、ないな。
 
 家に帰ってから、コンビニでミルクレープを買った。
 アマゾンミュージックに入れてる曲をランダム再生していたら、サントラと歌がいい感じに混ざってテンションが上がった。
 あとは、感染症の世界史の内容を頭に入れておこう。

 チフスやらコレラやら、マラリアやらペストがいかに歴史に影響を与えてきたかに着いて書かれた本である。そのほか、感染源であるウィルスや細菌の生体についても興味深い。ご存じの通り、ウィルスというのは遺伝子と簡単なタンパク質のみで構成された極小の非生物(定義上そうなるらしい)で、細菌というのは、なんだっけか。まあ、とにかく純粋に分裂を行うことで増えていく、、、そんな感じだ。どちらも生殖をおこなわず、遺伝的交配を伴わずに種を増やしていく。それじゃあ環境に適応する能力に欠けるのでは、というのは阿呆である。奴らは爆速で数を増やし、一旦適応する組成を身に着けると、ってあれ、どうやって遺伝子を変異させているんだっけか。
 分裂にともなって、ほぼ同一の個体を増やすのが奴らの一般的な増え方なわけだけども、その際に変異が起こっているのかな……? よくわからんな。
 あと、征服王コルテスが汚れた服を現住民に渡して、効率よく虐殺を行っていたというのも興味深い。病原体を生物兵器として使おうとした例は、先見性があると思う。宇宙戦争のオチが下らねぇなぁと思っていたが、別の空間や生活圏の人や物、動物なんかが行き来するというのは、一緒に病原体もついてきてその進化を促すということでもあるのかということを学べたとおもう。
 今でもウェルズの宇宙戦争は下らねぇと思うが、あれは感情の導線が微妙過ぎるからでSFとしたらあれでいいのかもしれない。
 よく異世界ものとかでも病原体の話があったりするが、(俺のTLの中だけか?)、いままで関りのなかった二つの文化圏が友好、敵対的な交流を始めたとき、まず気を付けなければならないのは小動物と検疫なのだろう。
 まあでも、菌を殺し切れば平和な交流ができるか(順当に宇宙人が侵略行為に励めるか)といえば、そうでもなさそうで。というのも、動物も一個体が保菌している種だけでも途方もない数(当然の権利のように我々の細胞の数よりも多いらしい)があるらしく、それらが免疫系などとの三すくみ、もっと多い関係を良い感じに均衡状態に保っていることで、我々が健康でいられるということもあるそうだ。
 重要な役割を担っている例として挙げられているのが、母体ないの胎児がなぜ母親の免疫系に殺されないのかという謎である。胎児は、卵子精子が交配されてできたものであるから、父親と母親の遺伝子を半分ずつ持っている。言い換えれば、半分”も”遺伝子が異なる異物が胎児なのである。自分の細胞が変異してできたがん細胞ですら十分に排除する対象になるのだから、いわんや胎児をや、である。
 で、その答えなのだが、栄養を運ぶために胎内と母体をつなぐ管の間に薄い膜が母体にあるウィルスによって生成されており、それによって胎児が免疫系に攻撃されることなく無事に成長できる、のだそうだ。
 鳥類だったら殻と卵白のあいだの白い膜とかのイメージだろうか。あれも菌によってできているのか、それとも進化の過程でその遺伝子を取り込み機能させているのか。他の哺乳類ではどうなのか、とか考えだしたら疑問が尽きないが、とにかくそうらしい。
 どの動物も菌やウィルスとある種、共生関係を築いているのかもしれない。
 より深く読んでみたいものだ。

 今日はこの辺で